2006年7月31日

『BCG流非連続思考法』

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478490511

本日の一冊は、私たち人間の創造性を阻害する、「認識」のメカニ
ズムと、そこから抜け出し、自由な発想・アイデアを手に入れる方
法を説いた一冊です。

著者は、ボストン コンサルティング グループ(略称BCG)のヴ
ァイス・プレジデント、リュック・ド・ブラバンデール。

古代ギリシャの哲学者や、科学者、芸術家の名言をひも解きながら、
アイデアを創造するための考え方やヒントを示しています。

ありがちな図形認識の問題も掲載されており、いかにもアイデア本
といった内容ですが、ロジックあり、ヒントあり、名言ありと、な
かなか楽しませてくれる内容です。

どうしたら「認識」の罠から抜け出して自由になれるのか、革新的
なアイデアはどうやって生まれるのか、ビジネスパーソンならずと
も注目したい一冊です。

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■ 本日の赤ペンチェック
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変わるためには二度変わらなければならない(中略)現実を変える
だけでなく、我々のものの見方を変える必要がある

既存の考えに縛りつけられているうちは、その中で精一杯の工夫を
しようとする

もはや問題にどう対処したら良いか、という段階ではない。無限の
可能性が広がる世界で、そもそも問題とは何を指しているかを、考
えなくては

ある事実の情報が伝達されると、それによって、その事実自体が変
化してしまう

◆脳を支配する法則 ※一部紹介
1.近接の法則:近いもの同士は同じ集団とみなされる
2.類似の法則:類似性をもとにグループ化
5.単純化の法則:様々な理解が可能なとき、我々がまず思い浮か
  べるのは最も単純なもの

今日、競合優位性とは、誰よりも先に何かを見つける力であり、素
早く観察する力であり、そして最初に「はっ」と気づく力にほかならな

◆イメージの生まれ方とアイデアの生まれ方の共通点 ※一部紹介
1.そこにカウボーイがいる、と信じなければ、カウボーイを見る
  ことは決してない
3.グループ化されていれば、もっと簡単
5.ある瞬間に突然見えるようになる

我々は世界をありのままに見ているのではなく、自分なりの見方で見て
いる

創造力は、いかに異なる才能を調和させ、能力を使い分け、専門領
域を結びつけるかの問題だ。要するに、「他者」からの貢献が不可
欠だと認める力が不可欠だ

◆ソクラテスが弟子たちに教えた質問
1.提示された視点を理解できるようにする質問
2.主張の信頼性を確かめるための質問
3.発言についての確認をとるための質問
4.示唆と結果について注意を促す質問
5.主張そのものに関する質問

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『BCG流非連続思考法』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478490511
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■目次■

第1章 変化には二つの段階がある
第2章 未完の世界
第3章 百聞は一見に如かず?
第4章 成功体験を乗り越える
第5章 二つの思考サイクル
第6章 想像力の魔術
第7章 アイデア工場
第8章 「アイデアを活かす」理想の経営者

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