2006年7月9日

『客は集めるな!』

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4894512319

本日の一冊は、父の経営するテニスクラブを、業界トップにまで押
し上げた辣腕経営者が、集客よりも大切な「絆づくり」に言及した、
注目の新刊です。

かつて集客至上主義で失敗をしたという著者が、その反省を踏まえ
て書いた、骨太の一冊です。

著者によると、経営で大切なのは、「お客様とスタッフ」「経営者
とスタッフ」「お客様と経営者」の3つの絆づくり。

これさえうまくやれば、「自然とお客様が集まり、スタッフが熱心
に働いて自分自身も高めていくことができ」るというのです。

目の覚めるような教訓が出てくるわけではありませんが、絆づくり
の本質や、それを実現するために著者がどんな努力をしてきたか、
また他の企業がどんなことをやっているか、事例中心の内容は経営
者にとって必読です。

集客ばかりに気を取られていると、本当に大切な何かを失ってしまう。

本書はまさにそのことに気づかせてくれる貴重な一冊です。

経営者の方は、ぜひ読んでみてください。

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■ 本日の赤ペンチェック
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結局、人間は一人では生きていけない。他人との係わり合いの中で
しか生きられない。他人との係わり合いを強くすれば他の人がいろ
いろと助けてくれる

ビジネスは「お客様とスタッフ」「経営者とスタッフ」「お客様と
経営者」この三つのきずなを高めていけば自然とお客様が集まり、
スタッフが熱心に働いて自分自身も高めていくことができます

大げさな宣伝でお客様に刺激を与えすぎると口コミで悪い評判を広
めてしまう(中略)イメージと実際がかけ離れれば離れるほど、お
客様が現実を見たときの落胆は大きい

集客に成功してお客様が増えても、スタッフが不幸になったりスタ
ッフのモチベーションが下がったりしては逆効果

お客様ときずなが作れているお店は決して難しい言葉を使いません

どうしたらお客様が目的を達成した後も離れないようにできるので
しょうか? それには常にお客様に新しい目的を与えてあげれば良
いのです

人は目標を与えてくれて、その達成に協力してくれる人を好きにな
ります

お客様とスタッフのきずなが強くなると関係に甘えが生じてきます

迷惑をかけている一人のお客様を大切にすれば、他の生徒を全て失
うことになる

ほめることは生徒が上達しない限り使えませんが、ねぎらうことは
生徒が上達していなくても使うことができます

お客様同士が仲良くなれる機会を次々と提供していくことにより、
新しい人間関係が広がっていきます。新しいコミュニティーが作ら
れるのです

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『客は集めるな!』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4894512319
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■目次■

1.集客はしないほうがいい!
2.サービスはいらない!
3.お客様とスタッフの関係を深める!
4.スタッフと経営者の関係を深める!
5.経営者とお客様の関係を深める!
まとめ
謝辞

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