2006年6月22日

『プロフェッショナルの自分カイゼン力』

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4757303769

本日の一冊は、ベストセラー『魅せる技術』の著者である西松眞子
さんが、ビジネスパーソンの自己演出の技術についてまとめた一冊で
す。

※参考:『魅せる技術』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4757302614

ハリウッドのシナリオや社会心理学の理論などを紹介しながら、人
が人を認める原則とそれを実現するためのプロセスについて、わか
りやすく説明しています。

秀逸なのは、自己演出するためには他者を観察し、他者を演出する
こと、というブランド人の鉄則を語っていること。

スキル偏重のマナー本が多い中、挨拶や質問、観察を通じて相手の
自己重要感を刺激することを指南した本というのは、なかなかない
と思います。

見た目は厚いですが、文章はかなり読みやすいので、ぜひチャレン
ジしてみてください。

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■ 本日の赤ペンチェック
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◆ハリウッドの脚本に学ぶ自己演出
第1ステージ「誘因」:まずは自分を「押し出す」のではなく、引
           いて、相手をあなたのシナリオへと誘いこむ

第2ステージ「期待」:挨拶と自己紹介が済んだら、具体的に「ど
           んなに楽しいことがこれから起こるのか」を提
案する
第3ステージ「満足」:「あなたと仕事ができてよかった」

自分を認めて関心を向けてほしければ、先に相手を認めてしまうこと

自分の魅力を認識したければ、他者との関わりの中で見つけられる

◆他者演出にとって重要な3つのポイント
1.挨拶力 2.質問力 3.観察力

丁寧な動作は一つ一つ区切ることが基本

◆話し上手がする「3つの質問」
レベル1.名前フリ
レベル2.感情フリ 「○○はどう感じた?」
レベル3.教授フリ 「教えていただけませんか……」

きちんと自分を魅せられる人になるためには、まず観察眼を

自己演出ベタな人たちの、最大の欠点。それは人を褒めないことです

◆相手に重要感をもたせてあげるための3演出
1.名前呼び
2.本題に入る前に相手に関心をもって尋ねる
3.「あなた」「君が」を主語にした話し方をする

実るほど頭を垂れる稲穂かな

◆好感度2大理論
1.類似性魅力理論:自分と似た、共通点のあるものに魅力を感じる
2.単なる接触理論:ただ単に何度も会ったというだけでその人に好
          意をもってしまう

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『プロフェッショナルの自分カイゼン力』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4757303769
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■目次■

第1章 自分カイゼンのコツ
第2章 他者演出のコツ
第3章 話し方&コミュニケーションのコツ
第4章 外交力のコツ

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