2006年4月9日

『本多静六 人生を豊かにする言葉』

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4872576594
本日の一冊は、名著『人生と財産』で知られる明治の大富豪、本多静六さんの言葉を、テーマごとに厳選してまとめた名言集です。

※参考:『人生と財産』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/489101010X
このBBMでも、これまでに何冊か名言集を紹介してきましたが、本書が他と異なるのは、名言のなかに知恵だけでなく、ノウハウも含まれていることです。

このコンパクトな一冊に、豊かな人生を送るための知恵や、お金を殖やすためのノウハウ、人生設計の秘訣などが詰まっているのですから、これはお買い得な本です。

若干、解説が的外れな部分があるのは残念ですが、それを除けば、本多氏の主張を手軽に読める、便利な一冊です。

まだ本多静六の本を一冊も読んだことがないという方、あるいは既に読んだが、『人生と財産』は持ち運ぶには重すぎる、という方に、ぜひおすすめしたい一冊です。
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■ 本日の赤ペンチェック
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本業第一たるべきこと。本業専一たるべきこと。一つのことに全力を集中して押しすすむべきこと。これが平凡人にして、非凡人にも負けず、天才にも負けず、それらに伍してよく成功をかち得る唯一の道である

普通人は「馬鹿正直」で馬鹿をみると、すぐ今度は「馬鹿不正直」に早変わりをしたりなどするからダメである

「時を見る」のと「時を待つ」のが成功の秘訣で、時を味方に引き入れなければ何事も成就するものではない

ままにならぬ世の中に処して、これをままにするただ一つの秘法を知っている。それは、この世の中を、ままならぬまま、在るがままに観じて、避けず、おそれず、自らの努力を、これに適応させていくことである

努力の前に閉ざされた扉は一つもない

子供自身が必要な財産を自ら作り得るよう教育錬成をほどこし、親のこしらえた財産などは、一切当てにしない人間にすることが、はるかに重要問題となってくる

人生の最大幸福は職業の道楽化にある。富も、名誉も、美衣美食も、職業道楽の愉快さには比すべくもない

勤労貯蓄の多い人ほど成功し、立身出世も早くなってくるわけになる。功を急ぎ、功を誇ることは何人にも大いに戒められなければならぬ

自分のネウチが銀もしくは銅でしかないのに、暮らしのほうは金にしたい。金メッキでもいいから金に見せかけたい。こういった虚栄心から多くの人が節倹できない

人生計画は、向上心の充足――つまりは「努力の予定表」なのである
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『本多静六 人生を豊かにする言葉』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4872576594
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■目次■
第1章 成功と失敗
第2章 人生哲学
第3章 職業道楽
第4章 仕事の流儀・勉強のしかた
第5章 お金とのつきあい方
第6章 自己鍛錬・人とのつきあい方
第7章 人生計画
第8章 健康・長寿
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