2006年4月30日

『強い社長は「ケチ」で「せっかち」「小心」である』

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4761263156
本日の一冊は、人事コンサルタントとして活躍中の著者が、どんな
時代にあっても求められる、社長の基本スキルと資質について述べ
たものです。

内容的には、社長向けの自己啓発書、といったところで、経営に必
要な心構えが中心です。

経営者以外の方が読んでも、「何をあいまいなことを」と言われて
しまいそうな内容ですが、実際に経営の問題に直面している社長が
読めば、胸に迫ってくる内容です。

儲けに対して前向きになることや、変化に対応するための自己研鑽、
公私のけじめ、社員に夢を語ることの大切さなど、経営者の背筋を
伸ばしてくれる珠玉の言葉が、コンパクトにまとめられています。

経営者であれば誰しも、自分の弱さと闘っているものだと思います
が、迷った時に本書を読めば、経営者であることの素晴らしさ、や
りがいを感じられるに違いありません。

経営者の心のビタミンとして、ぜひ読んでおきたい一冊です。

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■ 本日の赤ペンチェック
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◆できる社長に共通した行動原理
「ケチ」「せっかち」「小心」

資産を残す秘訣は、「恥かく」「義理かく」「人情かく」「見栄かく」

会社の経営でまず大切なことは、「儲けることはいいことだ」とい
う哲学をもつことである

変化こそ常道という言葉がある。めまぐるしい技術革新や環境の変
化によって、人の考え方もビジネスのやり方も刻々変わっている。
こういう時代には、変化を好まない社長が時代に乗り遅れるのは明白

リーダーである社長の仕事は、常に「徳」と「才」のバランスがと
れていなければならない

◆これから必要とされる5つのマネジメントスキル
1.社会技術 2.職務遂行技術 3.人間関係技術
4.創造技術 5.生存技術

できる社長は例外なく信念を貫く強い意志をもっている。そして孤
独を恐れない。それは自分の信念や将来展望に自信をもっているからだ

畏敬される社長は、どんな部分も決して曖昧にせずに、公私のけじ
めをはっきりつけているものだ

数字だけでは仕事が無味乾燥になる。行動の指示だけでは目標が曖
昧になる。定量と定性のバランスをうまくとっていくことが、強い
社長の手腕である

自分の弱さを敢えてさらけ出しながら、上手に部下を鼓舞していく
ことが組織を強くする

信頼という精神的な部分にだけ依拠するのではなく、社員が出来心
を起こさないようなシステムをつくらないと、お互いが不幸である

自分の夢からはじまって、次には社員の夢をかなえ、やがて世界の
夢へと発展する。経営に終わりというものはない。強い社長はやが
て世界のことまで考えるようになるのである

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『強い社長は「ケチ」で「せっかち」「小心」である』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4761263156
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■目次■

1章 強い社長に共通する三つの資質
2章 強い社長になる五つのマネジメントスキル
3章 経営常識を疑うべし
巻末付録 強い社長になるための5つのチェックリスト

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