2006年4月20日

『あたりまえだけどなかなかできない説明のルール』

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4532111064
本日の一冊は、筑波大学で心理学、米コロンビア大学院で国際メデ
ィア・コミュニケーションを学んだという、コミュニケーションの
プロフェッショナル、鶴野充茂さんが、人に説明する際のマナーや
原則を説いたものです。

明日香出版社さんの人気シリーズで出たということもあり、なかな
か順調に売れているようです。

基本原則が中心の内容ではありますが、ときおり繰り出される、ち
ょっとしたTipsが有用です。

「表現は具体的に」「事実と推測、伝聞を分けて話す」『ここから
が大切な話ですよ』という合図をどう出すか」など、話し手が心得
ておくべき内容が満載。

後半では、メールでの表現や伝え方にも言及しています。

「自分はコミュニケーション上手」と信じている人ほど読んで欲し
い、基本の一冊です。

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■ 本日の赤ペンチェック
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人に何かを伝える時、まずは話の概要について理解してもらい、話
の重要度や緊急性を伝えてから、話を聞いてもらった後に相手にど
うしてほしいのかを言います

仕事で何かを説明するにあたって、明確にしておくべきことが二つ
あります。それは、「誰が何をやるのか」と「相手に何を求めるのか」
です

次の約束をしない仕事に、「次」はなかなかやってきません

自分が説明する時もメモを用意しておく(中略)説明の後にもらう
質問は宿題です。言い方を替えれば、「この宿題をクリアすれば、
次に進んでいいよ」という課題なのです。メモがあれば、相手も話
を進めるために必要な条件をその場で言わざるを得なくなります

相手に伝えたいことが複数ある場合は、はじめにいくつあるのかを
言うようにしましょう

発せられる言葉が意外であればあるほど、次に聞きたいのは「なぜ
?」(理由)です。そして逆に言えば、相手がイエスかノーの判断
をするために必要な情報の最低単位が、「意見」と「理由」なのです

人は不思議なことに「これから何とかできること」と「どうにもな
らないこと」に対して、とても敏感です。逆に言うと、「決定した
こと」と「まだ決定していないこと」を分けて話すことがとても重要

説明の時に主導権をとるためには、どの点が理解できたのか、どの
点は同意できるのかをはっきりさせること

主導権を握るには、自分から先に話題を提供すること

具体的な表現をきっちり伝えようとするには、数字と固有名詞を意
識してはっきりと、明瞭に言うこと

聞き手に対して、「ここからが今日の話で最も大切なことですよ」
「最も伝えたいことですよ」という信号を、きちんと送ってあげる

重要性を伝えるには、キーワード、話し方、表情の三つが鍵

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『あたりまえだけどなかなかできない説明のルール』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4532111064
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■目次■

※多すぎるので省略します

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