2006年2月3日

『千円札は拾うな。』

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4763196804
本日の一冊は、『採用の超プロが教える できる人できない人』で大好評を博した、ワイキューブ代表・安田佳生さんによる話題の新刊です。

※参考:『採用の超プロが教える できる人できない人』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4763194909
タイトルとなっている「千円札は拾うな。」の理由は、「千円札を拾うと目線が下がり、他のものが見えなくなるから」。

つまり、目先のものにとらわれることの愚を戒め、より広い視野を持つために、あえて捨てることの重要性を説いているのです。

いわゆる自己啓発書の部類に入りますが、実務で注目される著者が書いた、「本当に儲かる心構え」という点が類書とは異なります。

経営者として、日々投資のリスクと闘っている人間だからこそ書ける、迫力ある内容です。

本自体は薄く、タイトルもキャッチーですが、まさに今、経営の現場で闘っている方には、即役に立つ教えが散りばめられています。

これまでに出された著者の本のなかで、もっとも読み応えがありました。
———————-
■ 本日の赤ペンチェック
———————-
「常識とは、十八歳までに身につけた偏見のコレクションのことをいう」(アインシュタイン)

今は、人と違う結果を出すためにはどうすればいいのかについて、新しいやり方を考え、実行することが「勤勉」であり、最も短い時間で成果を出すための工夫をすることが「努力」である

優秀な人に「自由な時間」を与えるほど効率のいい戦略はない

自分はまだまだ成長できるという「プラス思考」は、実際には自己否定の強さによって表れてくるもの

「嫌なお客様」と仕事をしてしまうと、嫌な思いはするし、利益率も下がるし、悪い評判まで立つし、といいことは何もない

企業には、「お金」と「人材」というふたつの資源があり、企業の業績は、このふたつの資源の動かし方によって決まる。つまり、お金と人材を上手に動かす「シナリオ」を書くことが経営者の仕事

経営者は、自分自身のお金に関する能力を磨くとともに、社員にもお金の使い方を学ばせなければいけない

社員の決済能力を向上させるコツは、社員がプレッシャーに感じる額の決済をさせるということだ

何十倍、何百倍という投資効率を生み出す可能性があるのは、人材と情報、そしてブランドだけ

人が生きていく上で必要なのは、お金そのものではない。必要なときに必要なお金を作り出すことのできる能力を身につけることである

男性のどこを見れば将来大成するかどうかがわかるのだろう。ポイントはふたつ、「お金の使い方」と「時間の使い方」である

三十億の会社が百億になるということは、あと七十億売るということではなく、今の三十億のビジネスモデルを手放して、百億のビジネスモデルをゼロから作り上げるということ
————————————————
『千円札は拾うな。』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4763196804
————————————————
■目次■
男性アイドルの頂点は髪型でわかる
大きいことはもはや安定ではない
一手先で「損」と見なすか、三手先の「得」を見越すか
値切りは半額に、値上げは三倍に
晴れた日にこそ傘をさす
決算書に表れない投資のリターン
彼氏は「彼女がいる人」のなかから選ぶ
「似合うスーツ」は選んではいけない
質の追求に限界はなく、量の追求に未来はない
リスクという言葉の本当の意味
━━━━━━━━━━━━━━━
■ご意見、お問い合わせは、
eliesbook@yahoo.co.jp
■マガジン登録、変更、解除
http://eliesbook.co.jp/bbm/
━━━━━━━━━━━━━━━

この書評に関連度が高い書評

NEWS

RSS

お知らせはまだありません。

過去のアーカイブ

カレンダー