2005年12月23日

『一歩先のシゴト力』

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4569646654

本日の一冊は、中小企業を中心に約1600社が参加する、「ワクワク系マーケティング実践会」の代表、小阪裕司さんによる一冊です。

久々に読んだ著作、しかも一時スランプに陥っていたということもあり、心配しながら読んだのですが、内容は、これまでにないほど、力の入ったものでした。

著者は、本書のなかで、ハウツーやテクニックの弊害を指摘し、本来われわれが身につけるべき「力」を明らかにしています。

その「力」とは、「巻き込む力」 「掘り下げる力」「断わる力」「描く力」 「期待させる力」など、全部で21個。

これら21個の「力」は、決して小手先のテクニックなどではなく、むしろ、自分への問いかけ、覚悟といった内容です。

人生に成功しようと思ったら、まずは自分に「問いかける」こと。そのきっかけを与えてくれるという点で、本書は、類書にない魅力を放っていると言えるでしょう。

人生の羅針盤を探しているすべての人に、おすすめしたい一冊です。
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■ 本日の赤ペンチェック
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名刺の本質は肩書きにある。そして、肩書きを考えるにあたってはこう問うべきだ。「私はお客に対して何ができる人物か」と

巻き込むために大切なのは、お客を巻き込もうとしていることを、自分がほんとうに好きかどうかだ。自信をもって、「あなたは知らないだろうけれど、これはほんとうに素晴らしい世界だ」と言えるかどうかだ

自分の専門領域を掘り下げ、磨き抜いて、人に教えられるものをもち続ける人は、世界に自分の居場所を創ることができる

発信源、発信元になれる可能性は誰にでもある

「期待させる力」は、この「留まらない」ということに深い関係があると考える。留まらない者こそが、つねにお客を期待させ続けることができるのだ

”ズレ”に気づくことができること、これもまた現代を生きるビジネスパーソンにとって必要な力

自分の目の前のことにきちんと目を向け、それを克服できる人間、目の前のことに打ち込める人間が、自分の人生を自分のものにする

何か小さな出来事でも、人生を左右する大きな出来事でもいい。自分がグラッときたら問いかけてみよう。「やっていてよかった」と思えることは何だったか。そして、それを自分は捨てられるのだろうかと

なし得がたい困難な目標に向かって、苦労を伴い進み続けていくことの大切さ。それこそが本物の充足感へとつながり、ほんとうの意味での人生の豊かさにつながる

小さなことを重ねることが、とんでもないところにいくただ一つの道

ビジネスの達人たちの多くは、目に見える一つの手法を追いかけたりはしない。そのかわり、目に見えないものに敏感だ
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『一歩先のシゴト力』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4569646654
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■目次■
1.かぶく力
2.なりきる力
3.巻き込む力
4.掘り下げる力
5.やりはじめる力
6.断わる力
7.描く力
8.期待させる力
9.ズレに気づく力
10.目の前のことをやる力
11.自分の物語を知る力
12.揺らがない力
13.常識を破る力
14.愉しく苦しむ力
15.積み重ねる力
16.アイデアを生む力
17.見えないものを見る力
18.立ち上がる力
19.他人を思う力
20.生まれと育ちの力
21.生きる力
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