2005年12月24日

『トム・ピーターズのマニフェスト (3) タレント魂。』

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4270000856

本日の一冊は、アメリカを代表するカリスマ経営コンサルタント、トム・ピーターズによる注目の新刊です。

「トム・ピーターズのマニフェスト」というシリーズ名で、すでに2冊出されているものの第3弾にあたります。

本書のテーマとなっているのは、「タレント」。つまり、ブランド人になるための心構えが、トム・ピーターズ独特のユーモラスな語り口で説かれているのです。

現状に甘んじ、変化を好まない方には、本書の内容は、苦痛でしかありません。

ただし、もし読者が進んで自己研鑽し、来るべき時代に備えようという意識があるのなら、本書は、必ずや読者の助けになるでしょう。

ブランド人として、あるいはこれからブランド人になるために、どんな心構えで仕事に臨むべきか。あるいはこれから何を成すべきか。

なかなかに刺激的な自己啓発書です。
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■ 本日の赤ペンチェック
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今あるホワイトカラーの仕事の9割(最終的には全職種の9割)が、今後15年以内に剥製化するだろう。完了。消滅。お払い箱。

学習には決して終わりがない。自力本願独立独歩が常識だ

われわれは少なくとも精神面で、独立した契約者になる必要がある

「賢明な人間は、自分が何者かが正確にわかり過ぎて困ることはない……誰でも、他人とは違った何者かになる覚悟が必要だ」
(偉大な歴史学者ダニエル・ボースティン)

”ブランディング”の根本は、個人レベルにしろ企業レベルにしろ、”マーケティング”の問題ではない。それは純粋に、そしてただひたすら、姿勢の問題だ

自分の一時的な仕事に対する”現場の”財政的責任がない場合でも、絶えず最優先で財務に精通するための勉強を心がけ(”金から目を離すな”)、そのプロジェクトの損益とバランスシートを注意深く監視しよう

本物のすごいプロジェクトは、最高の失敗を求める積極性なしには、決して現実のものにはならない

”ものごとを完遂する”原動力は、正式な「権力」でもなければ、正式な「序列」でもない。それは突き詰めれば、情熱と想像力、そして執念だ

文句なしにクールなアイデアは、現代のボスの神聖な権威に対する正面攻撃そのものだ

「成功とは、情熱を全く失わずに失敗を重ねられる能力のことだ」
(チャーチル)

タレントの最優先の仕事は、仲間になること、盛り上げること、意欲をわかせること、そして売り込みをすることだ

政治のないところに、実行はない。実行のないところに、「すごい」はない
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『トム・ピーターズのマニフェスト (3) タレント魂。』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4270000856
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■目次■
はじめに
第1章 個人をリイマジンする「ブランド人になれ!」の世界におけるタレント
第2章 仕事に命を吹き込むすごいプロジェクト!
第3章 無限の可能性 “権力のない人たち”のためのすごいプロジェクト!
第4章 すごい仕事を完遂するセールスの真髄25
第5章 飛んでる思考法 飛び抜けているタレント
声に出そう ピーターズの大宣言
訳者あとがき
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