2005年12月10日

『どんな仕事も2割増しでやりなさい』

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4761262842

本日の一冊は、32歳の若さでアプライドマテリアルズをパートナーに、日本法人を設立。その後、小松製作所との合弁会社「AKT」を設立し、液晶装置事業で世界No.1のシェアにまで育て上げたという実力派の著者が、リーダーを目指す若手ビジネスパーソンに、仕事の心構えを説いた一冊です。

「良き部下でなかった人は、なかなか良き上司にはなれないもの」という前提から、まずは良き部下になる方法を指南。

その後、リーダーや管理職に求められる「五つの能力」や、人の信頼を勝ち得る方法などについて持論を展開しています。

若手を意識しているせいか、後半がありがちな自己啓発書になってしまったのが残念ですが、前半部分はいろいろと考えさせられる内容です。

これからリーダーを目指す人、既にマネジャーとして活躍している人は、ぜひ読んでみたらいかがでしょうか。
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■ 本日の赤ペンチェック
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さまざまなタイプの上司に仕えてみる……リーダー訓練にこれに勝る効果的な勉強法はほかにありません

「あなたの考える良き部下とはどんな部下か」を上司に確認しておく方法を身につければ、たとえどの国の人があなたの上司になっても通用します

最良の自己啓発法は何かといえば「寝食を忘れて仕事に打ち込むこと」

リーダーや管理職には、「説明能力」「経営者視点能力」「提案能力」「企画・創造能力」「部下育成能力」の五つの能力が必要

経営とは、思惑と現実の差異のコントロールだ

これと思った情報は、その場ですぐに消化するように心がけること

夢は中身より持つことに意義がある

どうすれば自分のスタイルを打ち出せるか。それは、「自分はいつも何を一番大切にするか」を決めておくことです

信頼関係を築くには何もテクニックはいりません。正直に真摯につきあえば、それが信頼を築く強力な武器になるのです

成功の一里塚が失敗なのです。いやがらないでどんどん失敗を重ね
ていきましょう

◆売り込まずとも「来てほしい」といわれる存在になる方法
1.自分を売り込むには、こちらの都合よりも相手の都合を優先すること
2.相手の要望を聞くだけでなく、提案型の営業ができる能力を持つこと
3.情報を集め近未来予測まで視野に入れたアドバイスができること
4.「いま困っていることは?」と問題解決型人間であることをアピールすること

自分を叱咤激励してくれたり、教え導いてくれる人がいても、まだ不十分です。本当に「人に恵まれる」とはあなたを評価し認めてくれる人を身近に持つことです

スポーツに限らず、人生にも自分の土俵というものがあります。競うときは、つねに自分の土俵で戦うようにすることです

部下の信頼を得るためには、どうしたらいいのでしょうか。一番効果的なのは、問題が発生したとき、勇気を持って自分でリスクを引き受ける覚悟を持つことです
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『どんな仕事も2割増しでやりなさい』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4761262842
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■目次■
はじめに
第1章 最良の部下が務まれば、社長業なんて訳がない
第2章 チャンスを必ずものにするために
第3章 夢をかなえられる人の共通点
第4章 転機の上手な生かし方
第5章 プラス思考とマイナス思考
第6章 必ず結果を出す考え方
終章 部下を持ったら大切にすること
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