2005年10月17日

『取締役のルール』

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4756909302/

本日の一冊は、公認会計士にしてベストセラー著者、天野隆さんによる、注目の新刊です。

カリスマ公認会計士として知られる著者ですが、本当にすごいのは、職人の部分よりも、自らが経営者として成功しているということ。

父から引き継いだ事務所を、自らの才覚で拡大し、現在は、なんと従業員約200名を率いる、立派な経営者なのです。

本書『取締役のルール』は、その天野さんが、数多くの企業幹部と接してわかった、できる取締役の心構えや仕事原則についてまとめたものです。

経営の中枢に携わったことのない方には、ちょっとわかりにくいかもしれませんが、著者が言うとおり、確かに一般社員と取締役では、求められる役割や心構えが違います。

本書は、そのわかりにくい取締役の仕事原則をまとめた、という点で、新米経営者、取締役にとって、貴重な本だと思います。

出世する前、あるいは起業する前にぜひ読んでおきたい一冊です。
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■ 本日の赤ペンチェック
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◆取締役の3つの仕事
1.社長の応援団 2.部下育成 3.業績貢献

「社長はどんな心境にあるのか」と考えながら行動することが、感情移入することであり、いい応援団になるコツ

◆取締役の業績貢献
1.利益
2.キャッシュフロー(固定資産、売掛金、在庫のコントロール)

覚悟を持って経営にあたっている取締役が多い会社は強い

給料は払うもの、人は雇うもの

◆新事業に進出する際の3つのチェックポイント
1.ポジション 2.経営理念 3.ニーズ

社員の考え方をプラスにもっていくのも取締役の仕事です(中略)お客様が感動した話とか、盛り上がった話、苦労した話などをどんどん社員に伝えましょう

「環境」「評価」「感動」で人は動く

人の情熱に火を付ける唯一の方法は、その人のいいところに光を当てること

制約条件を解除するからいい商品やすごい商品ができる

松竹梅の三種類があれば竹を選び、竹梅の二種類しかなければ下の梅を選ぶ、これが人間心理なのです。だから竹を売りたければ松を作るのがコツです

固定費がなければ会社は赤字になりません。取締役は今の人件費が変動費化できないか考えてみましょう

一番の合理化は、やめる仕事を見つけること

取締役は部下に対して、感情のこもった言葉で在庫や売掛金、受取手形を減らす話をしていきましょう。そういう風土が会社の資金繰りをよくします
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『取締役のルール』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4756909302/
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■目次■
・まえがき
・取締役の仕事
・社長の応援団
・取締役になるための自己啓発
・取締役の考え方
・部下の能力向上
・対人間への影響力
・限界利益増大
・固定費コントロール
・固定資産コントロール
・在庫コントロール
・売掛金コントロール
・あとがき
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