2005年10月8日

『会社を使えば、何でもできる』

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4492042393

本日の一冊は、経営コンサルタント、作家として活躍中の中島孝志さんが、会社勤めをしながら成功するためのノウハウをまとめたものです。

サラリーマンとして、普段どんな心構えで仕事をすればよいか、社内外の人脈をどのようにして構築すればよいか、経験者ならではの視点が示されています。

とくに、「滅私奉公ではなく、共存共栄」「失敗をまったく恐れない」「一時的に会社に損させても、あとで取り返す」という、「チョイ悪社員」の条件は、成果を出すための心構えとして極めて重要です。

現在の状況に不満を言う前に、活用する、つらい仕事、嫌な仕事を、「自分の成長」という視点で見つめることでやりがいある仕事に変えていく。そんなサラリーマンとしての知恵が凝縮されています。

既に成果を挙げている30代以降のサラリーマンにはちょっと簡単すぎる内容かもしれませんが、20代の若手サラリーマンにとっては、参考になる一冊だと思います。
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■ 本日の赤ペンチェック
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「お金」をもらいながら、いろんな「経験」ができる――それが会社

メリットを活用しないで、文句ばかり言っていても始まらない。会社を手玉にとるくらいの「チョイ悪社員」になって、能力をがんがんバージョンアップする。こんな人材のほうが、実ははるかに成功している

使命感、大義名分と大上段にふりかぶる必要などまったくない。軽いノリでやってみればいいのである。「ちょっとこんなこと考えたから、やってみようよ」会社は、「実験室」なのだ

近いポジションにいる上司に、会議の席などで役員や周囲の責任者クラスを洗脳してもらうことが必要

経験豊富な人とは、同じ経験ではなく、異なる体験をたくさん積んだ人

「成功」という物差しより、「成長」という物差しで仕事を見ると面白くなる

ビジネスマンとしての成功は、昇進昇格もたしかに大切だと思うが、「好きな仕事=楽しい仕事=おいしい仕事」ができているかどうかにあるのではなかろうか

「社外人脈」よりも即効性のあるのが「社内人脈」

仕事を通じて知り合う人脈は少なくない。だが、この人脈にあなたが主宰するイベントや遊びにも参加してもらったら、絆はもっと強くなる

自分を磨きたいから――そうやってカルチャーセンターに行く前に、もう一度会社や公的制度を使えないか考えるべき

同じ経費を使うにしても、将来、自分のメリットになるような「生きたお金」を使わなければいけない

ビジネスマンの場合、「才テク」で最も手っ取り早いのは単行本を執筆すること
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『会社を使えば、何でもできる』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4492042393
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■目次■
まえがき 会社は宝の山だ!
第1章 こんなにおいしいトコはない!会社を使えば、何でもできる!
第2章 会社を使う「チョイ悪社員」になるか、
    会社に捨てられる「大バカ社員」になるか
第3章 朝起きてから夜寝るまで「チョイ悪社員」の会社利用法1
    ――「会社の隠れた財宝に気づけ!」篇
第4章 朝起きてから夜寝るまで「チョイ悪社員」の会社利用法2
    ――「思いどおりに人を動かす!」篇
第5章 朝起きてから夜寝るまで「チョイ悪社員」の会社利用法3
    ――「時間を10倍効果的に使う!」篇
第6章 朝起きてから夜寝るまで「チョイ悪社員」の会社利用法4
    ――「なりたい自分になる能力開発」篇
第7章 朝起きてから夜寝るまで「チョイ悪社員」の会社利用法5
    ――「お金をとことん節約して、お金をいっぱい殖やす」篇
第8章 辞めたら損、会社は天国(パラダイス)!
    ――「その他大勢」からさっさと抜け出す「チョイ悪社員」の会社術
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