2005年7月21日

『大投資家ジム・ロジャーズが語る商品の時代』

http://tinyurl.com/8soxx

本日の一冊は、世界でもいち早く原油の高騰を見抜いた大投資、ジム・ロジャーズが、今後の世界経済とマーケット、そして商品投資について語った注目の一冊です。

著者はもともと、国際投資会社クォンタム・ファンドでの驚異的なパフォーマンスで有名になった人物で、世界中を見聞してまわる、「冒険投資家」としても知られています。

もちろん、今回の著書でも、その「冒険投資家」の視点は生きており、今後、世界の商品市場で最も強い力を振るう勢力になると思われる中国への見解は、読み応えがあります。

商品投資に興味のある人もない人も、この世紀の大投資家が今後の世界経済をどうとらえているのか、については読んでおいて損はないと思います。

商品を通じて世界経済のダイナミックな動きが感じられる、そんな一冊です。
————————
■ 本日の赤ペンチェック
————————
商品はとてもリスクが高く、変動が激しく、複雑で、どう見ても危険だと人は言う。しかし、それは俗説にすぎない。長期的に見れば、商品ほど儲かっている資産は少ないのだ

下調べをし、需給が完全に崩れていると知り、とるべき行動を取ったときには、必ず大変「運がよく」なると決まっているのだ

商品はあらゆるところにかかわっている。だから株でも債券でも為替でも、何に投資するにせよ商品を理解していなければ投資家として成功はおぼつかない

本当にポートフォリオを分散させたければ必ず商品を入れておくべきだ

株式と商品の市場は平均一八年の周期で代わる代わる上昇している

商品相場が上昇すれば、たくさんの企業が悪影響を受け、利ざやが縮小するし、同じ商品の価格が長期にわたって低迷すれば、そうした企業は恩恵を受ける

ヒステリーを空売りするのは通常正しいことだが、そういうときでも、価格が下がりそうだと信じられる何らかのファンダメンタルズに根差したよい根拠を持っておくことを勧める

先物を取引しようという人は、誰でもレバレッジについて、じっくり、真剣に考えなければならない

ある商品の価格がなぜ、いつ動くのかを理解するためには、需要と供給の歴史的な変遷と現在の傾向をともに研究する必要がある

商品にこれから投資する人は、世界商品市場で最も強い力を振るう勢力について理解することから始めるべきだ。すなわち、中国である

運は常に、備えを怠らなかった人に味方する
————————————–
『大投資家ジム・ロジャーズが語る商品の時代』
http://tinyurl.com/8soxx
————————————–
■目次■
訳者まえがき
序章 商品なんて誰も気にかけない
第1部
第1章 次に来るもの――それはモノ
第2章 「でも、でも……」
第3章 商品市場と向き合う
第4章 商品市場へ足を踏み入れる
第5章 中国の時代――東方からの風
第2部
第6章 安い石油よ、さようなら
第7章 金――神秘か実体か
第8章 鉛の飛行船が空を飛ぶ
第9章 砂糖――いつか甘い気分に
第10章 コーヒー――やがて心うきうき
終章 運は常に、備えを怠らなかった人に味方する
付録 商品指数の構成と主要取引所、先物契約一覧
━━━━━━━━━━━━━━━
■ご意見、お問い合わせは、
eliesbook@yahoo.co.jp
■マガジン登録、変更、解除
http://eliesbook.co.jp/bbm/
━━━━━━━━━━━━━━━

この書評に関連度が高い書評

NEWS

RSS

お知らせはまだありません。

過去のアーカイブ

カレンダー