2005年7月2日

『借金国家から資産を守る方法 不動産編』

http://tinyurl.com/7g2ed

本日の一冊は、ベストセラーとなった『借金国家から資産を守る方法』の不動産編です。

※参考:『借金国家から資産を守る方法』
http://tinyurl.com/8c8ae

既に類書でも書かれている内容が大半ですが、不動産投資に潜むリスクや、関係業者の利害関係、今後のトレンドなど、ひと通り知りたいことが手際よく網羅されています。

業者のセールストークに騙されることなく、賢明な投資をしたいと考える読者には、それなりに読み応えのある内容だと思います。

ただ、不動産投資は、個別商品の需要と供給によって上がるか下がるかが異なるため、あまりこの手の論調にだけ左右されるのはいかがなものかと思います。

不動産投資に関わる最新動向をアップデートしておくという意味では、参考になる一冊かもしれません。
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■ 本日の赤ペンチェック
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世界的には不動産投資をする場合、すべての経費等精算後年利10%以上は常識です(中略)年利10%以上が常識と言う背景には、不動産投資はリスクが大きいということがあります。空き室のリスクもありますが、災害のリスクもあります

住宅販売業者に言わせれば、「家賃並みのローン負担で都心に広めのマンションを手に入れることも可能」(中略)でも、実際にはそんなことはありません。昔、高値で仕込んだ土地があまっているから買ってくれ」と言っているだけのことなのです

マンションの過剰供給は地価値上がりに水を差すことになるでしょう。それが不動産不況を引き起こします

都内で地価が上昇した地点を分析すると、四つのキーワードが浮かび上がってきます。それは「海外ブランド店」「都市の再開発」「マンションブーム」「不動産投資ブーム」です

私は基本的に人口が減少する国の不動産は上がらないと考えています

住宅ローン利用者は過去最高

賃料の取れない不動産の価値はゼロですから、資産としての価値はありません。それが現実です

近い将来、富裕税の導入が現実化すると、不動産価格はもっと下がります

海外不動産投資で成功したいなら実際に現地に住むこと

日本の会社のREITを見ると、身内の土地ばかりをラインアップに入れています

◆資産を守りながら増やすポイント
1.流動性を重視する
2.「投機」ではなく、効率いい「投資」を行う
3.資産を保全する
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『借金国家から資産を守る方法 不動産編』
http://tinyurl.com/7g2ed
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■目次■
はじめに プライベート・バンカーが教える不動産のこと
第1章 日本の不動産は上がっていくのか?
第2章 住宅ローン、不動産投資ローンの本当のこと
第3章 間違いだらけの不動産投資
第4章 プライベート・バンカーが教える資産の守り方・増やし方
おわりに
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