2005年4月17日

『スウェーデン式アイデア・ブック』

http://tinyurl.com/7tsam

本日の一冊は、いわばスウェーデン版『アイデアのつくり方』です。

※参考:『アイデアのつくり方』
http://tinyurl.com/b2nm6

シンプルな文章とコンパクトなつくり。必要最低限のアイデア創出のヒントが、このコンパクトな本に盛り込まれています。

執筆したのは、スウェーデンで大人気のセミナー講師、フレデリック・ヘレーン。スウェーデンの国会やヒューレット・パッカードなどでも講演したことのある、アイデア創出の達人です。

では、その達人が説く、アイデア創出のヒントとは一体何なのか。

さっそく、要点をピックアップしてみましょう。
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■ 本日の赤ペンチェック
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何を行うにしても、必ず複数の「正しい」方法がある

基本条件を排除してみると、よいアイデアが得られるかもしれない

優れたアイデアを得るには、数多くのアイデアを考え出さなければならない

すでに確立している2つのアイデアをドッキングさせると、まったく新しいアイデアができ上がります

イライラする人が多ければ、そこに新しい製品やサービスの市場があります

何かで成功しようとするなら、思い切って失敗する必要があります

何事も「絶対にありえない」とは言うべからず

「もし……なら、いったいどうなるだろう」と考えるようにすれば、アイデアが浮かんできて、新しい視点で世界が見えるようになるかもしれません

「発見は、ほかのみんなと同じ物を見て、違うふうに考えることによって生まれる」(アルベルト・セント・ジェルジ・フォン・ナギラボルド)

問題が何であれ、初めに思いつく3~5個の考えは、ほかのだれもが考えつくものであり、アイデアではない

創造性の4Bとは、バー、バスルーム、バス、ベッドのこと

自社の企業活動とかけ離れた分野の専門誌を何種類も購読している人は、はたしてどれくらいいるのでしょう?

全員が同じように考える場所では、創造性など発揮されません。建設的な対立が必要なのです
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アストリッド・リンドグレンやJ.K.ローリングの原稿・企画を断ったスウェーデンの出版社、ボニエル社の例など、実際の企業のエピソードが多数登場し、なかなか興味深い内容です。スキマ時間に読んで、頭の体操に役立てたい、そんな一冊です。

というわけで、本日の一冊は、

『スウェーデン式アイデア・ブック』
http://tinyurl.com/7tsam

です。読みやすく、インテリアにももってこいの装丁です。オフィスにそっと置いておきたい、そんな一冊です。

■目次■
1 針を探す
2 はてなタクシー
3 世界初の創造性テスト
4 メタファーで表現する
5 エジソンのアイデア・ノルマ
6 組み合わせの妙
7 いつものやり方
8 アイデアは潰されやすい
9 満腹病
10 メキシコ・オリンピック
11 バグを探す
12 囚人用ベビーフード
13 混ざらないものを混ぜる
14 失敗するほどいい
15 裸の王様
16 「絶対」はない
17 「もし・…・・」と考える
18 アイデアメーション
19 「メトロ」の裏話
20 考える人、考えない人
21 青いライトと赤い車
22 創造性の4B
23 発想のもと
24 それ、捨てるんですか?
25 暗黙の掟
26 チャレンジャーになる
27 テレポーテーション
28 「イエス」より「ノー!」
29 将来のシナリオ
30 素晴らしき未来
創造性テスト(1)
創造性テスト(2)
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