2005年4月11日

『たった1行で!売る』

http://tinyurl.com/6rw7n

本日の一冊は、元・花王の広告主席ディレクターが、思わず買ってしまうキャッチフレーズの法則と極意について述べた一冊です。

さまざまな広告や商品に使われたキャッチフレーズを紹介しながら、その是非について具体的に論じていく、実用的な内容です。

供給過多のマーケットでいかにして生き残るか、そのカギが本書のなかに見つかるでしょう。

では具体的に、売れるキャッチフレーズの極意とは何なのか。

さっそく本日の赤ペンチェック行ってみましょう。
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■ 本日の赤ペンチェック
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「商品キャッチフレーズ」の作成と決定は企業の最重要課題です。なぜなら、「商品キャッチフレーズ」によって商品価値の方向性が決まり、売上げに決定的な影響を与えるからです。では、誰にこの使命を任せればいいのでしょうか。それは、商品を一番よく知っている人間であり、消費者の動向や販売の現場を一番よく知っている人間です

「よい商品」というだけでは不十分です。よい商品とよい「商品キャッチフレーズ」が結びついて初めて強力な商品になるのです

「一番のチャームポイント」は、商品が開発される前に決まっているのが理想です

チャームポイントは具体的であればあるほど受け入れ性が高くなり、したがって商品が売れる可能性も高まる

◆セールストークと「商品キャッチフレーズ」の理想的な関係
セールストーク→商品キャッチフレーズ開発→商品キャッチフレーズを含んだセールストーク

◆商品キャッチフレーズのポイント
・最大の「チャームポイント」に焦点を絞る
・「商品キャッチフレーズ」には一瞬でわかる短文を使う
・個性的な言葉を使うと、伝達性を損なうおそれがある
・2つ以上の異なるチャームポイントを重複して使うと、伝達性を損なうおそれがある

「使う側から見た商品のチャームポイント」を一番よく理解しているのは、実際に商品を購入し使用して、その後再び購入した人、つまりリピーターです

◆チャームポイント開発のための情報収集
1.商品についてのあらゆる情報の収集
2.商品を納得いくまで使い込んでみる
3.商品モニターでの「生の声」の収集

商品そのものをコミュニケーションの手段にする→商品のPOP化

広告ではなく、商品が魅力的に見えることが重要
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商品キャッチフレーズの開発方法に関しては、具体例を比較しながら論じられており、非常に有用性が高いのですが、惜しむらくは、その販売促進効果が定量化されていないこと。また、著者の知人・関係者に対するメッセージがところどころに出てくるあたり、ちょっと違和感を感じました。

というわけで、本日の一冊は、

『たった1行で!売る』
http://tinyurl.com/6rw7n

です。非常に読みやすく、広報や営業担当、商品コピーの担当者にとっては参考になる一冊です。

■目次■
はじめに
第1章 売れる!商品には理由がある
第2章 たった1行で!劇的に売れる
第3章 売れる!「商品キャッチフレーズ」に変える
第4章 売れる!「商品キャッチフレーズ」の基本は3つ
第5章 商品の「チャームポイント」を開発する4つの筋道
第6章 たった1行で!伝える4つの技術
第7章 商品を最大限に目立たせる4つの秘訣
第8章 売れる!広告と売れない!広告の4つの違い
第9章 そして!あなたの商品の売上げが急拡大する
おわりに
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