2005年4月14日

『お金の現実』

http://tinyurl.com/7yljf

本日の一冊は、大ベストセラー『会社にお金が残らない本当の理由』で一躍有名になった税理士、岡本吏郎さんによる注目の新刊です。

※参考:『会社にお金が残らない本当の理由』
http://tinyurl.com/5fpjm

お金のプロフェッショナルとして、また実務家の立場から、資本主義の世の中を賢く渡り歩いていくための知恵が盛り込まれています。

単なる啓発の書ではなく、著者が実際に行っている、お金を作るためのノウハウが示されており、とても興味深い一冊です。

具体的にどんな内容が盛り込まれているのか、さっそくチェックしてみましょう。
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■ 本日の赤ペンチェック
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みんなと少し違う価値観を持ってみると、資本主義の世界は非常に生きやすいものになる。一見、人がやらないことには勇気がいるけれど、人が興味を持たないものには、おいしいものが多いのが資本主義の世界だ。

資本主義の基本は、自分の得意なことで稼ぐ。そして、その稼いだお金で他人に得意なことをしてもらうことだ。

趣味の道具を買うときは、それが買った値より高く売れるか売れないかを購入の尺度にする。最悪の場合でも同価格で売れるかを考える。

「自分の時間をお金で買う」ということには湯水のようにお金を使う。

「お金を貯める方法」なんて簡単だ。多く稼いで使わなければいい。

税金の請求は後。税金ばかりではない。買掛金や未払金の支払いも後。ところがそんなことは忘れて使ってしまう人は多い。

節税策はある程度確定させたら(そんなに無限にあるものではない)、後は稼ぐことを考えた方がよい。

私たちは、奇跡的に完成した貨幣システムの上で、未来もこの貨幣システムがあるという根拠のない期待のみによって、生活をしている。

自分が正しい行動を取っているかを決定するのは、他人がその行動を取っているかどうかを確認してである。他人がある行動をしているとき、その行動が正しいと思う傾向が私たちにはある。

交換するものさえあれば、取り引きは発生する。そして、何があっても価値を持つものはある。

群れの中には、成功者はいない。お金を持っている人もいない。そこから抜け出す決断をしないかぎり、何も役には立たない。
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「体系的なものはおおむね虚偽である」(ヒルティ)という著者の信念から、まったくまとまりなく、だらだらとお金やビジネス、社会のしくみに関するお話が展開されていますが、その分実際的で、実行しようとする人には参考になると思います。著者が本多静六さんの影響を受けていたのは、ちょっと驚きでした。

というわけで、本日の一冊は、

『お金の現実』
http://tinyurl.com/7yljf

です。ハードカバーの割には、とても読みやすい本だと思います。

■目次■
はじめに
第一章●お金というもの
第二章●お金という夢を追いかけることに夢はない
第三章●お金とは何なのか?
第四章●夢は捨てて、現実的に考える
第五章●この本での結論(お金という冒険)
あとがき
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