2004年10月16日

『儲かる会社はNewsづくりが上手い』

http://tinyurl.com/4jg65

本日の一冊は、捨てられないニュース作り、リリース作りのためのノウハウ、そしてPR活動全般について説いた一冊です。

ちょうど昨日、著者の方から見本が届いたのと、中身がなかなかいい、ということで、ご紹介することにします。

この手のノウハウを書いた本は、『宣伝費ゼロ時代の新しいPR術』や『全部無料(タダ)で宣伝してもらう、対マスコミPR術』など、いくつかあるのですが、本書も同様に、

1.成功事例→お金にしてこれだけの価値!
2.マスコミをその気にさせるリリースの作り方

といった内容になっています。

※参考:『宣伝費ゼロ時代の新しいPR術』
http://tinyurl.com/3ukxt

※参考:『全部無料(タダ)で宣伝してもらう、対マスコミPR術』
http://tinyurl.com/58cbe

ただ、ひとつおもしろいのは、著者がすでにPRコンサルティング会社でサービスを開始しており、その事例が紹介されていること。ニュースバリューが不足しているなか、どうやってマスコミに取り上げてもらったのか、などという興味深い話が掲載されています。

ほかにもいくつか事例が載っており、また事例も別にきちんとまとめられています。

では、さっそく今日の本のポイントを見ていきましょう。
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 本日の赤ペンチェック ※本文より抜粋
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PRが成功するかどうかは、マスコミ関係者がほしがる情報やアイデアをどれだけ出せるかにかかっており、煎じ詰めれば、「ニュース価値のある情報をどれだけつくれるか」――これが勝負になる

ニュース性を探すチェックリスト
1.○○で初めて
2.○○で一番
3.もっとも○○
4.唯一の○○
5.あっと驚く○○
6.いま話題の○○
7.季節に合った○○

普遍的なニュースネタ
1.インパクトの強い驚きを表すニュースネタ
2.感情を刺激するニュースネタ
3.得するニュースネタ
4.ストーリー性のあるニュースネタ
5.時を表すニュースネタ

ニュースづくりの3つのパターン
1.ストレートニュースをつくる
2.ニュースになる「テーマ」をつくる
3.ニュースとして取り上げられる「アイデア」をつくる

「こんなことはニュースにならない」と思えるものも、業界紙や専門紙、地方メディアなど、情報の提供先を工夫すればいくらでもニュースになる

社長自らが話題をつくって注目を集めるのは効果的(中略)社長がニュースネタになるには、どんな(に)分野でもいいから”第一人者”になること

マスコミのほうから取材に来たいと思わせる仕掛け
・イベントやセミナー、キャンペーンを開催する
・募集ものを企画する
・調査やアンケートを実施する
・本を出版する

ニュースリリース作成の注意点
・作成を他人任せにしない
・A4判の紙1枚にまとめるのが基本
・連絡先を忘れずに

マスコミへのアプローチ方法
・成功する新聞へのアプローチ法
・成功する雑誌・テレビへのアプローチ法
・マスコミからの取材に対応するポイント

ニュースにパワーを与える効果的なスパイス
1.ニュースなコピー(キーメッセージ)
2.オピニオンリーダー(有力な第三者)
3.ケーススタディ(体験談)

情報をニュースにするには
1.事実をベースにした「数字」、「データ」を活用する
2.「ストーリー性」のある情報を提供する
3.「第三者効果」を有効利用する
4.「社会背景」や「トレンド」を活用する
5.「独自性」や「独創性」などのオリジナリティを明確化する
6.「問題提起」をする
7.「時節」をうまく利用する
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理論だけにとどまるのではなく、実際にPR活動を展開する際の注意点や、ネタ出しのためのチェックリスト、ネタをニュースバリューにつなげる手法などが記されています。著者自ら仕掛けたものも含め、事例も豊富に盛り込まれており、久々に好感の持てる実用書です。

というわけで、本日の一冊は、

『儲かる会社はNewsづくりが上手い』
http://tinyurl.com/4jg65

です。さまざまなアイデアのオンパレードに、思わず笑ってしまう場面もある、そんな本です。PRを強化したい企業経営者、PR部の方には、ぜひおすすめしたい一冊です。

目次
第1章 誰も教えてくれなかったPRの本当の効果と価値
第2章 PRでブレイクするには「ニュースづくり」から
第3章 あなたの会社のニュースはこうしてつくろう
第4章 ニュースリリースは誰でも書ける
第5章 マスコミへはこうアプローチしよう
第6章 ニュースのパワーを活用した売る仕組みづくりを
付章  コミュニケーションをマーケティングに活用するには
    (世論をマーケティングに活用する方法)
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