2004年8月27日

『生き方―人間として一番大切なこと』

http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4763195433/

精神論はあまり好きではないのですが、やはり社会の中で生き、人とかかわっていくのであれば、心の置き所もきちんと考えるべきだ、と思ってしまいます。

そういった意味では、本日ご紹介する本は、ピッタリの一冊だと思います。

著者は、ご存知、京セラ名誉会長の稲盛和夫氏。本書では、ビジネスマンとして類まれなる大成功を収めた著者が、成功するために必要な心構えや考え方、そして成功や幸福を持続する秘訣について、自身の言葉で語っています。

さっそく、その内容を見ていきましょう。

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 本日の赤ペンチェック
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人生・仕事の結果=考え方×熱意×能力
※熱意・能力は0点から100点まで、考え方は-100点から+100点

不可能を可能に変えるには、まず「狂」がつくほど強く思い、実現を信じて前向きに努力を重ねていくこと。それが人生においても、また経営においても目標を達成させる唯一の方法

「もう、これ以上のものはない」と確信できるものが完成するまで努力を惜しまない。それが創造という高い山の頂上をめざす人間にとって非常に大事なことであり、義務ですらある

いままでだれも試みなかった前例のないことに挑戦するときには、周囲の反対や反発は避けられません。それでも、自分の中に「できる」という確固とした思いがあり、それがすでに実現しているイメージが描けるならば、大胆に構想を広げていくべき

いっけん無理だと思える高い目標にもひるまず情熱を傾け、ひたむきな努力研鑚を惜しまない。そのことが私たちの能力を、自分自身もびっくりするほど伸張させる。(中略)できないことがあったとしても、それはいまの自分にできないだけであって、将来の自分になら可能であると未来進行形で考えることが大切

安易に道を選ばず、一歩一歩、一日一日を懸命、真剣、地道に積み重ねていく。夢を現実に変え、思いを成就させるのは、そういう非凡なる凡人なのです

通い慣れた同じ道は通らないということが、成功に近づく秘訣

もうダメだと思ったときが実は始まりで、そういうときはいったん冷静な気持ちに戻って、もう一度いまいる場所から周囲を観察し直してみる

自分の人生を自分の力でしっかりと創造していける人というのは、かならずその基盤として、大きすぎるくらいの夢、身の丈を超えるような願望を抱いているもの

原理原則に基づいた哲学をしっかりと定めて、それに沿って生きることは、物事を成功へと導き、人生に大きな実りをもたらします

人間がほんとうに心からの喜びを得られる対象というものは、仕事の中にこそある

六つの精進
1.だれにも負けない努力をする
2.謙虚にして驕らず
3.反省ある日々を送る
4.生きていることに感謝する
5.善行・利他行を積む
6.感性的な悩みをしない

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というわけで、本日の一冊は、

『生き方―人間として一番大切なこと』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4763195433/

です。

ところどころに仏道に関するお話が登場するため、人によって好き嫌いのありそうな内容ですが、人生やビジネスに直接かかわる部分だけを拾って読んでも、充分ためになります。

前著とダブっている部分も若干見られますが、エピソードも豊富で読み応えがあります。著者の実体験と、それを経て生まれた人生哲学が、バランス良く配された、興味深い一冊だと思います。

目次

プロローグ
第1章 思いを実現させる
第2章 原理原則から考える
第3章 心を磨き、高める
第4章 利他の心で生きる
第5章 宇宙の流れと調和する
あとがき
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