2009年3月20日

『本田式サバイバル・キャリア術』本田直之・著

【本田直之が説くキャリア術とは?】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4344016483

本日の一冊は、累計100万部を突破した「レバレッジ」シリーズの著者、本田直之さんが、これからのビジネスマンのキャリアを論じた一冊。

かつて安泰といわれた大企業でもリストラが横行する今、個人が生き残るために何をすればいいのか、そのヒントを示した一冊です。

主張の中心となっているのは、会社主体の「コーポレート・キャリア」から個人主体の「パーソナル・キャリア」へ、「シングル・キャリア」から「マルチ・キャリア」へという流れですが、既に類書やメディアで語られていることが多く、20代のキャリア本初心者向けといっていいでしょう。

著者の体験から、会社を利用してキャリアを築く法、独立して成功する条件、パーソナルブランドの重要性などが説かれており、ダニエル・ピンクの説いた「フリーエージェント」的な生き方を志向する人には参考になると思います。

漠然と転職や起業を考えている人は、現実を知る、という意味でも読んでみるといいでしょう。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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お決まりのコースから外れた人にこそ、成功への道が開かれるのが、「個人サバイバルの時代」

今後は年収が下がり続けることを前提にライフプランを組み立てなくてはいけない(中略)景気動向、もしくは個別の事情で多少年収が上がることはあっても、それにつられて生活レベルを上げてしまってはいけない

「一般的に言えば三〇代までは転職すると給料が上がる。四〇代からは下がる人が多く、五〇代でははっきり給与がダウンする。自分のキャリアに軌道修正が必要だと考えたら、三〇代までに転職するのがよいだろう」(リクルートワークス研究所所長 大久保幸夫)

マルチ思考を身につけるために非常に有効なのが、都市と地方の両方に生活の拠点を持つ「二地域居住」「マルチ・ハビテーション」というライフスタイル

景気が不安定で先が見えない時代の資産運用の基本は、流動性の確保です。キャリアもまったく同じです

◆シリコンバレーでの四タイプの働き方
・フリーランス
・ライフスタイルワーカー
・チャンクワーカー
・ポートフォリオワーカー

「雇われ型」から「スキル提供型」へと意識を変え、仕事をクリエイティブ給型の仕事中心にシフトできれば、働き方のチャンスは大いに広がります

会社員という働き方においては、多くの人が自分の実態価値を上回るお金をもらっているのが現実

二〇〇五年から二〇〇七年にかけての転職バブルも、若い世代を中心に、多くの「勘違いする人」を生みました

勝ち馬に乗れば、同じ努力をしても、自分の力以上の実力を発揮し、成果を上げられます

サバイバル時代に武器になるのは、社内人脈ではなく社外人脈パーソナル・ブランドづくりの基本になるのは、なんといってもセルフ・メディアによる情報発信

◆会社に属しながらセルフコントロール力を高める方法
1.出社してすぐに仕事を始めないこと
2.会社の文句を言わないこと
3.年収が上がっても、生活レベルを上げないこと

◆起業に成功している人が必ず持っている三つの力
1.実態価値があるパーソナル・スキル
2.メンタル・タフネス
3.リスク対応能力

キャリアをすり減らす転職をしてはいけない

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『本田式サバイバル・キャリア術』幻冬舎 本田直之・著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4344016483
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◆目次◆
プロローグ――一〇〇年に一度の危機を人生最大のチャンスに変える
第1章 個人サバイバルの時代へ――大きなうねりに目を向ける
第2章 決め手はサバイバビリティ――シングル思考からマルチ思考へ
第3章 会社で働き、キャリアを磨く――コーポレート・キャリアの法則
第4章 一生通用するキャリアを築く――パーソナル・キャリアの法則
第5章 サバイバル・トレーニング――思考・行動・仕組みを鍛えなおす

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