2009年9月21日

『6000万円貯める技術』坂井武・著 vol.1890

【1万人の金持ちから教わった通帳術とは?】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4838719965

本日ご紹介する一冊は、日本生命保険相互会社に11年間勤務し、現在は貯蓄支援コンサルタントとして活躍中の著者が、お金持ち1万人に学んだ貯蓄術を公開した一冊。

正直、貯金本は横山光昭さんのベストセラー『年収200万円からの貯金生活宣言』だけで十分だと思っていたのですが、本書を読んで目からウロコ。

※参考:『年収200万円からの貯金生活宣言』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4887597045/

なかでも、その手帳術には驚きました。

『年収200万円からの貯金生活宣言』が所得弱者のための貯金戦略だとすれば、『6000万円貯める技術』は、比較的収入に余裕がある人向け。

ちょっと我慢すれば貯金はできるけど、計画的にやっていないので、結果、あまり貯まっていない、という方におすすめの一冊です。

1年間に4つの通帳を作り、その通帳を使いながら貯蓄をする方法が提案されており、「25歳から6014万円貯める方法」と「40歳から5108万円貯める方法」の2種類のシミュレーションが用意されています。

このシミュレーションの優れたところは、金利ゼロを前提にしてやり方を説明していること。

つまり何かの金融商品に頼るのではなく、純粋に自分の収支を管理することで6000万円貯められる、現実的な方法を提案しているのです。

これなら誰でもできるうえに、やる気も出る。

金融商品の解説部分は正直、弱いですが、現在の収入/支出/投資のバランスを見直し、確実に老後に備えるために、ぜひ今から読んでおきたい一冊です。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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あぶない投資をしなくても、誰でも億万長者になれる

通帳の数にも驚かされましたが、その使い方にもびっくりしました。一言で言えば、通帳に年季が入っているのです。古い通帳の多くは、鉛筆で何やらいっぱい書いてあります。お金が通帳に入金された時には「どのような経緯のお金か」、「何のために使うのか」などがメモ帳のように書かれていたのです。また、貯蓄用の通帳では出金がある場合は、その理由がしっかりと書かれています(お金持ちの通帳を見て)

収入が減ると生活費を節約し、収入に合わせた生活を送るようになります。同時に不安な気持ちにかきたてられるため、さらなる節約に向かうのです。結論から言えば、収入が減った時こそ危機意識がはたらいて、貯蓄しようとする気持ちが強くなります

バブルが崩壊して気づいたことは、儲かっていた時は、気持ちが浮わついて、その好景気の間にお金を残した企業や人は少なかったということです

貯蓄ができる人は、情報へお金を出すことにためらいが少ないように感じます。また自分の能力を高めるために、有料セミナーなどへは積極的に参加します

貯蓄ができる人は車やテレビなどのものを買う時にはケチる

◆お金持ちの通帳に見た「貯蓄を増やす」ということ
1.小さな貯蓄を何回も行う
2.貯めたお金は使わない
3.預金通帳の数を増やす

お金に歴史を作ると貯蓄は増える

10万円を10回貯めた場合、通帳に100万円として入金するのではなく、10万円を10回入金することで、通帳記入も10段にする

勤務先に財形貯蓄制度がある場合、この制度を利用すること

財形貯蓄制度が会社にない場合は、自動積立定期を活用した貯蓄方法があります。給与が振り込まれた普通預金口座から、自動的に定期預金に積立ができるように手続きをしておく

住宅が貯蓄になるもうひとつの例が、「長期生活支援資金貸付制度」(リバースモーゲージ制度)です。この制度は、厚生労働省が行っている老後資金を支援する目的で作られた制度です。住んでいる不動産(土地を担保にして、年金を受け取るというものです

お小遣いをカットして節約ができても、夫婦喧嘩が増えて生活のトラブルにつながることが否めない

営業マンも他社と比較されることを知っているため、他のところに負けないような有利な商品を勧めざる得なくなるため、お金持ちは最初から有利な商品を勧められるし、その情報の良し悪しの見極めが簡単にできるような体系ができている

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『6000万円貯める技術』マガジンハウス 坂井武・著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4838719965
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◆目次◆

STEP1 生活が苦しい時ほど貯蓄ができる
STEP2 まずは元金10万円を貯めよう
STEP3 貯蓄できるシステムの作り方
STEP4 支出が3分の1になる節約術
STEP5 お金持ちにお金が貯まる理由
STEP6 自分に合う金融商品を選ぶ方法
STEP7 より有利な金融商品を見極める方法
STEP8 比較表を作れば金融商品の正体がわかる
STEP9 有利な金融商品は本当にあるのか
STEP10 お金持ちは生きたお金の使い方をする

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