2011年7月26日

『なかづか日報』中司祉岐・著 Vol.2561

【脱・手帳の成功術】
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4766785037

本日の一冊は、山口県の零細企業専門コンサルタントながら、クライアントにカテゴリー売上日本一が数社名を連ねるという著者が、その業績アップの秘密を明らかにした一冊。

著者が力を入れているのは、何と「日報」。

営業経験者であれば、毎日のように書かされている、あの退屈な「日報」で業績が上がるというのです。

では、一体どこに秘密があるのか?

じつは著者が提唱している日報は、「ファクト」(事実)を発見するための日報なのです。

著者が提唱する、日報に書くべき3要素は、以下の3つ。

1.時間軸による自分の行動 [スケジュール]
2.行動する中で得た発見 [気づき]
3.発見に対してどう実践(行動)を起こすか [実践予定]

これを書くだけで、自ずと行動が修正され、成果につながる行動を習慣化できるというのです。

レコーディングダイエットにも似た手法で、本書に書かれた実践例を読む限り、確かに成果が出そうです。

ビジネスの基本は、やはり営業だと思いますが、その営業活動において、とくに成果が出そうな手法です。

営業マン、営業マネジャーはもちろん、あと一歩のところでなかなか成果が出ないビジネスパーソンに、ぜひおすすめしたい一冊です。

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▼ 本日の赤ペンチェック ▼
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ビジネスの基本は「間違い」に早く気づくこと。「事実」の積み重ねからは間違いは起こらない

◆日報に書くべき3要素
1.時間軸による自分の行動 [スケジュール]
2.行動する中で得た発見 [気づき]
3.発見に対してどう実践(行動)を起こすか [実践予定]

成果をあげる近道は「自分分析」でしかない。行動・思考のクセはすべて、日報にあらわれる

ささいなメモから「小さな事実」が見つかり、小さな事実から「大きな成果」が生まれる

二度、三度、この2つの短い事実を読んで、心の中で手を打ちました。(そうだ、アパートだ)市内にも郊外にも、アパートなどの集合住宅はたくさんあります。入居しているのは単身者にせよ、夫婦にせよ、ほとんどが若い人です。彼らは、できるだけ小ぎれいなアパートに住みたがっています。(中略)解答は日報のお客様の言葉にありました。オーナーは管理を不動産屋に一任しているのです。(中略)効率の悪い一般家庭から、不動産屋さん営業への転換。それに思い至った瞬間でした(著者がリフォーム専門の工務店の営業時代に経験した日報の威力)

商品販売数や売上高、利益率、顧客数などの数字を、日報に克明に記録し続けるだけで、結果が変わります。なぜなら、数字を書くことで、その数字を意識するからです

意識する数字によって、選択する行動はまったく変わる

「月半ばに少し増えているな。25日の給料日過ぎに増えるのはわかっているが」数字を確かめると、確かに月半ばの15日、16日に、数字がわずかながらそれ以前の日より多いのです。「なぜかな?」考えているうちに、店主さんが「そうか」と手を打ちました。「年金の支払日だ。増えているのはお年寄りの来店だよ。それで来店数も売上げも多くなっているんだ」

日報に商品分類をしたのは、「何が売れるか」をつねに意識することが重要だったから

結果が出た商品に、もっと力を入れよう

ビジネスは「マネ」ても役には立たない。「自分だけの教科書」が一番役に立つ

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『なかづか日報』中司祉岐・著 経済界
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◆目次◆

序章 [日報の威力]A4 1枚の日報から
成果に直結する「やるべきこと」がわかる
第1章 [数字]日報の数字を読み解けば見る見る業績が上がる
第2章 [行動]山ほどのムダと非効率な日常
日報がみごとにそれを指摘してくれる
第3章 [お客様]「分かっているつもり」「思い込み」
阻害要因をぶち破る日報のすごさ
第4章 [商品]日報を毎日検証すれば、
魅力ある商品の正体が分かってくる
第5章 [モチベーション]理性型か感性型か、
タイプ別に日報で自己管理ができる

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